●つり角度について

1.つり角度の影響

つり角度の増加によって玉掛索に掛かる張力は増加する。この張
力の増加割合を張力増加係数という。つり角度θ=0°のときの張
力を1とすれば張力増加係数は、下表のようになる。
実作業では60°以内が望ましい。

つり角度
θ
張力増加
係数
つり角度
θ
張力増加
係数
つり角度
θ
張力増加
係数
0 1.00 60 1.16 120 2.00
10 1.01 70 1.23 130 2.37
20 1.02 80 1.31 140 2.93
30 1.04 90 1.42 150 3.87
40 1.07 100 1.56
50 1.11 110 1.75

2.つり角度簡易測定法

つり角度θの大略を知るには、つり荷の幅をA、フックから荷
までのロープの長さをL、フックから荷までの垂直高さをHとす
ると、AとL及びHの関係は次のようになる。

θ L H θ L H
30 1.93A 1.87A 90 0.71A 0.50A
60 1.00A 0.87A 120 0.58A 0.29A
Aが1mのとき、Lが1.93mならθは30°
        
 Hが0.87mならθは60°




1・玉掛索使用上の注意

2・玉掛索の安全荷重

3・つり角度について

4・主な端末加工の止め方



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